言語性知能は、遺伝の影響が15%程度

こんにちは。

本日は「読書をする子は〇〇がすごい 榎本博明著」の内容から
知能と遺伝についてまとめます。


子どもを見ていると
顔や背丈といった”見える部分”がとても親に似ているので
性格や知能に関しても、
きっと遺伝の影響が大きいのだろうな

と、思っていました。


しかし

言語性知能に関しては
遺伝の影響が15%程度

のようです!



以下、著書の引用です。

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行動遺伝学的研究を行っている心理学者の安藤寿康たちのデータをみると、知能や学業成績の50%程度は遺伝要因で決まるが、あとは家庭環境や学校環境などの環境要因によって決まってくる

さらには、知能の50%は遺伝要因によって決まるといっても、知能の領域によって遺伝規定性が異なっているのは興味深い。すなわち、空間性知能に関しては遺伝要因の影響が70%程度と極めて大きいのに対して、言語性知能に関しては遺伝の影響はわずか15%程度と非常に小さい。図形問題などは空間性知能に関するもので、文の読解や語彙の問題は言語性知能に関するものである。

言語性知能に関しては、遺伝の影響が15%程度と小さい代わりに、共有環境、つまり家庭環境の影響が60%弱と非常に大きくなっている。学校などの非共有環境の影響は30%弱であり、遺伝要因の2倍の数値になっているものの共有環境の半分に過ぎない。


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つまり、

言語能力の発達に関しては、遺伝によって決まっている部分は小さく、家庭環境の影響が非常に大きいということ、しかも、学校の影響よりも家庭の影響のほうがはるかに大きい

ということです。



家庭でできることとは何か?

①絵本の読み聞かせや

②様々な内容の会話を親子ですること

などです。


これらが

言語能力や脳の発達を促すことが
最新の脳科学の研究においても確認されているようです。



以前から

「読書は大事」
「本好きになってほしい」

とは思いますが、


①絵本の読み聞かせや
②様々な内容の会話を親子ですること


これらを続けることが難しいですよね…


次回は

家庭の言語環境の整え方

について書こうと思います。


お読みくださりありがとうございました!


ことばキャンプ 立川教室

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